レトロゲーム機に繋げる端子での画質の差異について
レトロゲーム機の画面をモニター上に映すためのケーブルは多くのものがありますが、ゲーム機本体を新品で購入するときに付いてくるコンポジット端子(黄色いもの)と、追加で新たに購入すると手に入るS端子(黒いもの)が代表的なケーブルです。
RTA界隈で広く使われているキャプチャ機器である『GV-USB2』ではコンポジット端子とS端子のどちらでも繋げられるということもあり、FCからPS2辺りまでの世代のゲーム機のキャプチャにはコンポジット端子かS端子を使っている場合が多いでしょう。
このコンポジット端子とS端子について、画質が相当違うので紹介しておきます。
端子での画質比較
コンポジット端子
S端子
ともにGV-USB2でのキャプチャです。
JPG画像にした影響で元の画質から多少劣化していますが、それを考えずともコンポジット端子側は画質が悪く滲んでおり、色の変わり目の部分では虹色のクロスカラーが表示されてしまっているのが分かっていただけるかと思います。
例えばニューファミコンなど、本体を分解して中の基板をいじらない限りはコンポジット端子以外は出力できないゲーム機だとコンポジット端子しか選択肢がありません。
ただ、SFCやN64やPS2やWiiなどはS端子が普通に刺さるため、可能な限り画質の良いS端子を使っていただきたいです。
S端子ケーブルは純正品もあるのですが、コロンバスサークル製を買うのが値段的にも品質的にも落とし所でしょう。さらに安いノーブランド品もありますが、レビューを見る限り買っても正しく映らないものが届く可能性がありおすすめできません。
ケーブルは純正品のほうが品質がいいと聞いたこともあるのですが、これは私が純正品と代替品とを同時に所持していないため確認できません。
コンポジット端子にする変換器
現在はHDMIなどを繋ぐとそれをコンポジット端子で出力できるようしてくれる変換器が発売されています。
元はHDMIだから画質がいいと錯覚するかもしれませんが、コンポジット端子を通した瞬間に画質が大幅に劣化してしまいます。
また、コンポジット端子をHDMIに変換するようなものも発売されていますが、これもコンポジット端子からHDMIにしたからと言って画質が良くなるということはなく、元のコンポジット端子の画質がそのまま引き伸ばされたような形で出力されます。
動画
テキストで読むのが面倒な方のために動画も用意しています。
まとめ
最初から付いていて馴染みがあるから黄色端子(コンポジット端子)をそのまま使っているという方もいるかもしれませんが、画像比較を見て分かる通り画質の差は歴然です。
例えばゲーム配信などを例に挙げますと、ニコニコ生放送でまだ360pまでの解像度しか対応していなかった頃は配信越しで見る画質の荒さからコンポジット端子を使っていてもそこまで目立ちませんでした。ただ、今はニコニコ生放送でも720pまで、YouTubeLiveやTwitchなどでは1080pの配信ができるのが現状です。
このような状況でコンポジット端子を使っていると、他の配信などと比べて自分の配信だけゲーム画面の画質が著しく荒いということが起こってしまいます。S端子ケーブルは値段的にも全然高くありませんし、まだ導入していない方は是非S端子を導入してみてください。
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