FCゲームのRTAを行う上での機器まとめ

2020年4月22日

このページはFC(ファミコン)のゲームのRTAを行う上での必要な機器についてまとめています。

結論から言うとファミコン本体、ケーブルや電源などの接続機器、分配器などの補助機器、さらにテレビ(モニター)やキャプチャデバイス、最後に録画を行うためのパソコンがあればRTAを行う上で不足はありません。

機種について

まず最初にゲーム機本体からです。

ファミコンというと赤白のファミコンを思い浮かべるかもしれませんが、赤白ファミコンは「RF端子」という現在手に入る機器では接続することすら困難な端子しか対応していないためおすすめしません。

機械に詳しい人なら別ですが、特に詳しくない人なら赤白ファミコンからの映像をデバイスに映すだけでも相当に骨が折れる作業となります。

ファミコンには今の機器でも比較的かんたんに映すことができる「コンポジット端子」で出力できるものも存在しています。
ニューファミコン」や「ツインファミコン」が代表例ですが、ツインファミコンは若干プレミアが付いていて中古相場でも高いためRTA用とするなら「ニューファミコン」を買うのをおすすめします。

ちなみに互換機でもファミコンのゲームは映せますが、互換機はファミコン実機よりもほんの僅かにフレームレートが低いためタイムを競う上では不利です。

出力端子について

RF端子は省くとして、ファミコンはコンポジット端子にのみ対応しています。

中古品を購入するとケーブルやAC電源も付いてくるので大抵は不要ですが、もし付いていないなら上記のようなケーブルを買いましょう。
ただ、こちらは安いだけあって不良品率も高いようです。

私も同じものを買っていますが、映像・音声ともに問題はありませんでした。不良品を掴まされなければ十分使えます。

ちなみに、ファミコンからゲームキューブまでは接続機器の規格が同じです。スーパーファミコンのコンポジットケーブルを持っていたらそちらをファミコンに挿してもそのまま使用できます。

分配について

キャプチャデバイス側で録画をする場合、遅延が少ない環境でプレイしたいなら自分がプレイするためのテレビ(モニター)にも映像を送る必要があります。

それを映すパソコンのスペックに依存することが多いですが、キャプチャデバイス側の映像はどんなにハイスペックなパソコンを使用しても2,3フレームは遅延してしまうからです。

2,3フレームくらいの遅延なら別にいいやという方はこのセクションは読み飛ばしてください。

ファミコンの映像を分配するにはファミコンからの映像をふたつに分岐させる必要があります。
上記のCOMON製の分配ケーブルを使えば簡単にファミコンから出力された映像をふたつの機器に分配することができます。

なお、このケーブルはかなり短いので若干使いにくいです。
延長ケーブルか何かを買って繋げたほうがいいかもしれません。

また、分配のケーブルは信号をふたつに分岐させる関係上画質や音質が若干落ちます。音は正直わからないのですが、映像に関しては明確に白飛びします。

その対処法として電源の付いた分配器を使う方法があります。ちゃんとした電源の付いた機器での分配なら画質や音質の劣化が分配ケーブルを使う方法より抑えられるからです。


上記の電源が付いている分配器を買ってからコンポジットケーブルとRCAケーブルをふたつ揃えて繋げると分配の際の映像(音声)劣化を最低限に抑えられます。

HDMI変換について

現代の機器でも繋がるようにするためにコンポジット端子をHDMIに変換するのもいいでしょう。

ただ、HDMI変換してくれる機器は遅延が大きいものがほとんどです。
コンポジット端子でRTAに耐えうるほどの低遅延を実現している機器はフレームマイスターかRetroTINKですが、安価なこともあり買うのならRetroTINKのほうをおすすめします。

キャプチャデバイスについて

キャプチャデバイスは「GV-USB2」一択です。GV-USB2は数年に渡ってライバルとなるキャプチャデバイスが登場しないほどの抜群の安定度を誇っており、これ以外に選択肢はないと言っても過言ではありません。

Amazonで「GV-USB2」と検索するとたくさんの類似品が見つかりますが、上記のI-O DATA製のもの以外は全て偽物です。そもそもGV-USB2でないものがGV-USB2として並んでおり、本物を買うことを強くおすすめします。

HDMIに変換する場合は、HDMI端子が接続できるキャプチャデバイスを適当に選びましょう。

テレビ(モニター)について

現在発売されているテレビやモニターでコンポジット端子が繋がるものは遅延が大きいものがほとんどです。

ある程度簡単に手に入って最も遅延のない機器はブラウン管テレビです。
ブラウン管テレビは既にどのメーカーも生産していませんが、オークションサイトやフリマアプリではまだ売られています。

HDMI変換するなら適当なゲーミングモニターを買えばそれで事足ります。

パソコンについて

ゲームの映像を録画するためにはいろいろな方法がありますが、パソコンを買うのが結果的に一番楽です。

キャプチャデバイスを繋げることができれば何でもいいですが、多くのキャプチャデバイスはWindows専用のためWindowsが搭載されているパソコンである必要があります。

スペックについてはファミコンならそこまで過大なスペックは要求しません。十数万円のものでなくても数万円のパソコンを適当に買ってツールを入れれば問題なく録画できるでしょう。

まとめ

RF端子以外の端子で出力できるファミコン本体、それを録画するためのキャプチャデバイス、さらに分配先のテレビ(モニター)があればファミコンのゲームのRTAを行うための準備は完了です。ゲームなどと合わせて大体2万円あればお釣りが出るくらいの金額で揃います。

赤白ファミコンを買ってしまって映せるデバイスがないという失敗談はよく聞くので、特別な理由がない限りニューファミコンを買いましょう。

Posted by RTAPlay!