LiveSplit

2014年5月6日

概要

LiveSplitは、海外製のストップウォッチで、最新ver.は1.6となります。
WSplitと同じくラップ機能を主としたタイムアタック用に特化しており、WSplitの後継版とも言えるストップウォッチです。

このページを作り終えた際はver.1.3が最新版だったため、それ以降のver.で追加された機能はここには載っていません。
追加機能についてのページはこちらからご参照ください。

ダウンロード先

LiveSplit
LiveSplitの公式サイト内の、「DOWNLOADS」のページからダウンロード出来ます。

画像

LiveSplit

使い方

LiveSplitもWSplitと同じく、そのままでもタイマーとして利用することが出来ますが、ラップ機能を利用し、さらにレイアウトを自由に編集して好きな項目を映すことが出来る拡張性が魅力的なストップウォッチです。
ラップを先に編集し、それからレイアウトを変更し、タイマーを動かしてRTAに使っていく方法を説明していきます。

ラップ区間設定

ラップ編集

ストップウォッチを右クリックし、「Edit Splits…」をクリックすることでこの画面に飛びます。

Game Name:

プレイするゲームのタイトル名をここに入れます。
既に様々なゲームがプルダウンで選べるようになっていますが、海外で行われているものと競いたいということ等がなければ、全て英語表記となっているため手動で日本語を入力したほうがいいかもしれません。

Run Category:

プレイするゲームのカテゴリを「Any%」「Low%」「100%」から選べます。
いきなりAny%やLow%と挙げてもよく分からないかもしれませんが、これは海外のタイムアタックでよく使われる表記で、Any%なら何をしてもいいから最速、Low%なら、アクションで例えるとアイテム回収率最低値、RPGで例えると極限低レベルクリアと言ったものを指します。100%なら、アクションで例えるとアイテム回収率100%、RPGで例えると全ダンジョンクリアと言ったものでしょうか。
主に海外で用いられている単語なので、よく分からないならAny%か空欄でいいでしょう。

Start Timer at:

タイマーの初期値をここで入力できます。通常は0秒で始めるのでそのまま何もいじらなくていいでしょう。

Attempts

何回同じラップを使って計測をしたかを自動で数えてくれます。
ストップウォッチをスタートさせるたびに1ずつカウントされて数字が増えていきます。

Icon/Segment Name/Split Time/Segment Time/Best Segment

それぞれアイコン/区間名/区間タイム/区間ラップタイム/区間ラップのベストタイムとなります。
アイコンは画像をダブルクリックで自由に自分の好きな画像を選択することが出来、区間名は好きな名前を付けてもらうとして、区間タイムはその区間が終わるまでの総合タイムとなります。
後ろの2つ、区間ラップタイムと区間ラップのベストタイムは、区間ラップタイムは区間タイムと区間タイムの間を自動で測ってくれるものなので何もせずとも数字が入ります。区間ラップのベストタイムは、ストップウォッチを実際に何度か使ってみてラップを測ると自動でその測った範囲内で最速のものが挿入されます。

Insert Above/Insert Below/Remove Segment

「Insert Above」は今編集している区間ラップの上に新しい区間ラップを追加、「Insert Below」は今編集している区間ラップの下に新しい区間ラップを追加、「Remove Segment」は今編集している区間ラップ自体を削除します。

Add Comparison

Icon/Segment Name/Split Time/Segment Time/Best Segmentとある箇所のさらに右に、もうひとつ編集領域を追加します。

全て編集が終わったら、OKボタンを押すとラップとして登録され、ストップウォッチの見た目が変わります。
例としては、下の画像のようなものになります。

Lap

レイアウト設定

レイアウトは、ストップウォッチを右クリックをし、「Edit Layout…」を選択することでいじることが出来ます。

レイアウト

-ボタンを押すと項目を削除することが出来ます。
また、↑ボタンと↓ボタンで、項目の順序を入れ替えることが出来ます。
さらに、+ボタンを押すと、以下のようなメニューが出てきます。ここから追加したいものを選ぶことが出来ます。

レイアウトメニュー

Separator

ボーダーとなる線を追加します。
デフォルトでは灰色の線で、この色はデザイン設定で変えられます。

Detailed Timer

詳細タイマーを追加します。
普通のタイマーは現在タイムしか映りませんが、この詳細タイマーだとラップ間のタイマーやベストラップとの比較など、普通のタイマーより詳細なものが出てきます。

Graph

ベストラップと比較して早くなっているか、もしくは遅くなっているかをリアルタイムで示すグラフを追加します。

Possible Time Save

ベスト区間ラップと、総合タイムの時間の違いを表示するエリアを追加します。
何回もRTAを通していると、ラップごとの区間でかなりいいタイムが出ているのに総合タイムでは芳しくないということも起こり得るので、そういう時には追加して表示してみるといいかもしれません。

Previous Segment

ベストラップと現在タイムをリアルタイムで比較するタイマーを追加します。
ベストラップまで30秒離れているときは「-30.00」のように表示され、逆にベストラップから30秒過ぎているときは「+30.00」というふうに表示されます。

Run Prediction

現在タイムから最終タイムを予測するタイマーを追加します。
現在タイムとベストラップタイムを見比べ、おそらく最後までRTAを通す頃にはこれくらいのタイムになるであろうというタイムを自動で計算して表示してくれます。

Splits

区間ラップを追加します。

Sum of Best

最高のプレイをした際にどれくらいのタイムが出るかを示す時間を追加します。
ベスト区間ラップを単純に足し算して出たタイムを表示してくれます。

Text

自由に編集できるテキスト領域を追加します。
テキストは、ただ追加するだけでは編集できないため、「Text」部分をダブルクリックし、それで出てくる「Layout Settings」から編集します。

Timer

タイマーを追加します。

Title

ゲームのタイトル名を追加します。

最後に、「Download More…」とありますが、これはさらに公式サイトの「Components」へのURLリンクです。
新たに他の開発者の方々が作ったものを好みに応じて追加出来ます。

デザイン設定

デザイン設定は、上記で設定した「Layout Editor」の画面上にある「Layout」ボタンを押すと設定することが出来ます。
追加した全ての項目に対してデザインは設定できることから、全部説明していると長くなりすぎてしまうのでここでは省略します。デザインを変更するとその場でリアルタイムにプレビューされるので、英語が分からずとも直感で何とかなるでしょう。

全体の設定

全体の設定は、ストップウォッチを右クリックし、「Settings」をクリックすることで行えます。

Hotkeys

ショートカットキーをここで設定します。
各ショートカットをクリックし、キーボードのキーやジョイパットのボタンを割り当てることで各々に対応したショートカットキーとして使うことが出来るようになります。

Start/Split

ストップウォッチをスタート、及び区間ラップを刻むのに使用します。

Reset

ストップウォッチをリセットします。

Undo Split

ラップを取り消して一つ前のラップに戻ります。
間違えてショートカットキーを押してしまった時などに使うといいでしょう。

Skip Split

ラップを一つスキップします。
ラップを押すのを忘れてしまったことに後になって気づいた時などに使うといいでしょう。

Pause

ストップウォッチをストップします。

Switch Comparison

ストップウォッチのタイマー、及びラップの比較対象を変えます。
通常はベストタイムとの比較ですが、ベスト区間との比較や通した時の平均タイムとの比較などと変更できます。

Toggle Global Hotkeys

ストップウォッチがアクティブになっていない時でもショートカットキーを使うかどうかを変更できます。

Global Hotkeys

チェックを入れると、ストップウォッチがアクティブになっていない時でもショートカットキーを使うことが出来るようになります。

Deactivate for Other

Global Hotkeysにチェックを入れている時のみ選択可能で、これにチェックを入れるとストップウォッチが非アクティブ時に、例えば「A」キーをショートカットにしていた場合、他のところでAキーを押してもAを押していないものと見なされ入力できなくなります(ストップウォッチのショートカットキーとしてだけ動く)

Delay(Seconds)

ストップウォッチのスタートやラップの時など、全てのものに入れた数字分の秒数ほど遅延がかかります。

その他の項目

Warn About Updating Times When Restting

記録を更新している時に保存せずにリセットをしようとした際に警告が出るようになります。

Double Tap Prevention

明らかに早すぎるくらいの早さで連続でショートカットキーを押した場合、1回しか反応しなくなります。

Race Viewer

TwitchでRTAの併走等が行われている時、それを見る際のページを選択できます。

OBS Plugin

Open Broadcaster Softwareのプラグインをここからインストール出来ます。
ただ、これは現在の最新版である1.3ではベータ版のようなので触っていません。

その他の項目

その他、説明していない項目について説明します。

Share

ストップウォッチを右クリックするとある項目ですが、これは自分のタイム等をSNSなどで共有するために使う項目です。
使うとすればTwitter等でしょうが、Twitterで共有するために使うには、Twitter側で連携アプリとしてLiveSplitを許可してやる必要があります。
その他にも色々なサービスと連携できるみたいですが、英語圏では流行っているもののこちらではさっぱりなものも多いため、使う項目はごく一部でしょう。

Races

英語圏、主にTwitchで行われているTAの併走を試聴することが出来、また新しく併走するゲーム等の設定を作ることが出来ます。
ただ、日本の方でこのRacesを使って併走している人は現状では極めて稀で、また作る際にも色々ルールがあるようなので、英語が堪能な方以外は新しく作るのは避けたほうが無難でしょう。

まとめ

LiveSplitは比較的最近作られたものということ、かつ英語圏のもので日本語解説文が全く出回っていないためにほとんど使われていないのが現状ですが、使ってみると非常に高性能でカスタマイズ性もあるストップウォッチです。
英語に抵抗がなく、ラップタイムを重視し、かつカスタマイズ性に富んだものが良ければオススメでしょう。

Posted by RTAPlay!