偽トロの株式会社ケイティが倒産しました
ニンテンドーDSシリーズやPS Vitaなどの画面をPC画面上にキャプチャする『偽トロキャプチャ』というものがあります。ニンテンドーDS系のRTAなどを行う方なら持っている方も多いかもしれません。
このたび、この偽トロの取り付け代行を行っていた『株式会社ケイティ』が2019年1月24日に全ての業務を停止し、破産手続きを行っていることが分かりました。
偽トロキャプチャーなどで問題となっている株式会社ケイティ、破産申し立て予定との告示書が今週張り出された。返金に応じるとの一部情報がTwitter上で巡っていたが難しそう。シュタゲ椎名まゆり誕生日(2/1)で盛り上がる中、ブラウン管工房の聖地とされた店舗の破産はなんとも。 #akibapic.twitter.com/wvIoIM8BFc
— akiba365 (@akiba365) February 2, 2019
ケイティは秋葉原に店舗を構えているので実際にお店に行くこともできますが、店舗には上記ツイート画像の張り紙が貼られているようです。
憶測に過ぎないのですが、ケイティが倒産してしまった理由は不正競争防止法の改正が影響しているのではないかと言われています。
不正競争防止法の改正について
去年の12月に不正競争防止法というものが改正されました。
今回の偽トロに関連しそうな部分としては『セーブデータの改造代行、ゲーム機器の改造代行を行うこと』が違法になったというところです。
ACCSのこの文章はかなり簡略化したものになっており、原文をくまなく読まれた方のブログ『【不正競争防止法】ケイティの偽トロ実装代行は違法か? – Life is Beautiful』によると偽トロ代行を違法と呼ぶのは難しい面もあるとのことです。
ただ、ケイティが倒産してしまったことは事実ですので、偽トロ代行を行っている業者がひとつなくなってしまったことには変わりありません。
既に購入している方へ
既に偽トロ代行を頼んで購入している方については特に問題なく、これを所持しているからと言って違法ということもありません。
ただ、ケイティで購入した偽トロについては修理を頼むことが不可能になりました。
本体を落としたりすると壊れる可能性もあるので、大事に長く使ってやってください。
他の代行業者
3DSをキャプチャする、というだけならオプティマイズという他の代行業者も扱っており、今でも購入できるようです。
ただ、こちらの業者は3DSではない普通のニンテンドーDSなどは扱っておらず、ケイティが行っていたNintendo Switchのキャプチャなども取り扱っていません。
通常の方法ではキャプチャできない携帯ゲーム機は多いですが、キャプチャしたい携帯ゲーム機をお持ちなら早めにキャプチャ手段を確保し、確保しているなら長く使えるよう大事に扱っていただければと思います。
追記(2019/02/27)
東京商工リサーチに詳細が出ましたが、製品の不具合が一部で発生するなどトラブルが表面化し、資金繰りが限界に達したことが倒産の原因のようでした。
ケイティの主力はDS系のキャプチャ取り付けでしたが、最近ではDSでの新作ソフトも少なくなってきており、不良品のこともあるかもしれませんが単純に需要が減ってきていた中での資金繰り悪化だったのではないでしょうか。
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