Awesome Games Done Quick 2016がまもなく始まります

年が明け2016年となり、年の始まり恒例のイベントがやってきました。
年に2回あるSpeed Demos ArchiveのTAチャリティーイベントの一つである「Awesome Games Done Quick」の2016年版(AGDQ2016)が日本時間で言うと明日1/4のAM1:30から始まります。

AGDQとは

知っている方にはおさらいですが、ご存知でない方もいらっしゃるかもしれないので重ねて説明しておきます。

海外のタイムアタック(TA)系Webサイトで最も有名なサイトとして「Speed Demos Archive」というサイトがあるのですが、そのサイトが年始に毎年企画しているTA配信イベントが「Awesome Games Done Quick」です。世界中からTAプレイヤーが集まってそれぞれの個別タイトルをプレイし、そのTAの模様は配信サイト「Twitch」を通じて配信されます。

最初のAGDQの始まりは割と軽いノリでオフ会のついでに配信で皆のTAを流してみようという感じだったと記憶しているのですが、今では相当な大規模なものとなっており、Twitchの同時視聴者数は6桁の人数が当たり前、一緒に募っている「国境なき医師団」や「Prevent Cancer Foundation(ガン防止関連の非営利団体)」などへの寄付金は日本円で1億を超える寄付金が集まるまでのイベントとなっています。

プレイされるゲームリスト

プレイされるプレイリストは上記のリンクから飛ぶことができます。
全て英語ですが、時間はアクセスした地域(日本だと日本時間)に自動で合わせてくれますし、英語でもゲームタイトルからは何となく分かるはずです。

見た目で面白いと思うのを独断で選ばせてもらうと、木曜AM10:20予定の「マリオワールドのステージクリア無しエンディング呼び出し」の4人レース、金曜PM8:15予定の「聖剣伝説2のエンディング呼び出しと一人2コントローラ操作」のTA、土曜AM4:50予定の「TASBotによる実機でのTASの実演」辺りが日本でも知られているタイトルであまり日本ではプレイされておらず、かつ見栄えが面白いTAなんじゃないかと思います。

配信の模様は後にYouTubeのほうへタイトル別にアップされるので、時間の都合が合わないときなどはそちらで視聴しましょう。

日本人プレイヤー

AGDQへは、去年から日本人のTAプレイヤーが参戦しており、今年も2名のプレイヤーが参戦しました。
一人目はohonさんで、去年に続いての参加となります。ゲームタイトルは「悪魔城伝説」と「ロックマン6」の2タイトルです。
二人目はbecoredさんで、今年初参加となります。ゲームタイトルは「ギミック!」の1タイトルで、ベストエンディングを目指すTAを披露するようです。

プレイヤー名 タイトル名 開始予定時刻
ohon 悪魔城伝説 2016/01/07 23:40:00
ロックマン6 2016/01/09 7:45:00
becored ギミック! 2016/01/07 1:15:00

配信中継

配信はこちらから見ることができます。

ライブプレイヤーを埋め込んでいるのでこのサイトからも見ることができますが、チャット等も合わせてご覧になるのが最適ですので出来ればリンクを経てTwitch本サイトでご覧ください。

Watch live video from GamesDoneQuick on www.twitch.tv

カテゴリー: SDA, 配信

PS3とPS Nowのロード差比較について

PS Now(PlayStation™Now)というサービスが2015/9/16から始まりました。

これは、ネットワーク越しにあるマシンで処理されたゲームの映像が自分のところまでリアルタイムで送られてくるサービスで、現在のサービスですと対象に入っているPS3ソフトをPS4やPS Vitaで遊ぶことができます。

詳しくは、Sonyの公式サイトへのリンクを貼っておくのでそれをご覧ください。

従来のものとは遊び方が違い、RTAでも差異が生じてくることから、ここで少し触ってみた感想や検証をまとめておきます。

ロード差検証

これがメインの調査ですが、PS Nowと実機のPS3でどれだけロード時間が違うのかを2つのソフトを使って調べてみました。

【ニコニコ動画】PS3とPS Nowのロード差比較について

ニコニコ動画にアップロードした動画を実際に見てもらうのが一番早いのですが、HDDインストールが不可能なPS3ゲームではPS Nowのほうがロード時間が短く、HDDインストールが可能なPS3ゲームではPS3のほうがほんの少しロード時間が短いという結果となりました。

ただ、環境差によって他の人でも異なる結果となるかもしれないので、実際に試した時の情報をここに詳しく書いておきます。

共通

  • 解像度は720pを使用
  • ファームウェアは計測当時で最新のものを使用
  • PS3側のシステムデータの削除は無し(おそらく関係ないので)
  • アマレコの機能を利用し30fpsで録画

私の使っているPCのスペックが足りないため、60fps録画だとフレームスキップが生じることから不本意ですが30fps録画となりました。

PS Now

  • 2015/10/07の21時頃と22時頃(比較的混んでいるであろう夜の時間帯)に何回かそれぞれ計測
  • レンタル時間は4時間のものを使用

PS3

  • 型番CECH-3000を使用
  • 初期付属HDD(160GB)を使用

PS Nowは大勢の人が繋げてくることから混雑時だと処理が遅れることがありそうなのですが、時間を変えて測ってみても30fps録画で1フレームも変わらなかったため、多い時間帯によってロード時間が乱れるというのはないように思えます(公式サイトでも同時接続人数の上限を設けている旨が記載されています)。

PS3に関しては、型番によって処理速度がおそらく異なっていること、さらにはPS3はHDDを自由に付け替えることができるため、SSDなどの読み込み時間が早い機器に付け替えているとHDDインストールできるゲームに対しては私の計測結果よりさらに読み込みが短いロード時間になると思われます。

遅延について

PS Nowはネットワーク越しに送られてくる画面を観ながら操作するからか、私の環境だと遅延が発生して操作がしにくかったです。

ただ、ネットで他にPS Nowでゲームをプレイされた方の感想等を調べてみると、気になった人と気にならなかった人がいるようです。Sonyが提示しているPS Nowの推奨要件である12Mbps以上は私の環境でも満たしているので問題ないはずなのですが、個人差、または地域差などがあるのかもしれません。

まとめ

動画のほうの最後でも述べていますが、HDDインストールできないPS3ゲームではロードの改善が見込めるので、それに対してPS Nowを使うのは面白いかもしれません。

ただ、一度購入すればもうお金を払わなくて良いというシステムではなくレンタル方式の課金での提供となっているので、長くRTAを続けるならそれだけお金がかかってしまうのが難点です。

加えて環境差があるかもしれませんが遅延があると操作がかなりしづらく、特に先行入力やフレーム単位での操作が必要なRTAだと正直辛いところがあります。

PS3ゲームに関してはこういう環境もあるんだな、という知識を持っておくくらいに留めておくのが現状では無難でしょう。

カテゴリー: RTA記録

Summer Games Done Quick 2015がまもなく始まります

毎年恒例となっているSDAのチャリティーRTA配信のうち、夏に行われているSummer Games Done Quick 2015(SGDQ2015)が日本時間の今日午前2時からと、まもなく始まります。
日本時間ですと、7/28(AM 2:00) ~ 8/2(PM 3:00)と、約1週間行われる予定のようです。

スケジュール等

  • 公式サイト
  • Schedule

実際に行われるゲームタイトルと、スケジュールの予定がこちらとなっています。
ほぼ平日になるので観たいゲームタイトルと自分のスケジュールが噛み合わないかもしれませんが、例年録画が後に上がっているため観たいのに都合があってリアルタイムで観られないゲームタイトルなどがあったら録画で確認しましょう。

TASBotについて

なお、最近になって行われているものとして、TASBotによるTASで作られた操作の実演というものがあります。
TASBotは、PC上でツールで作り上げた操作を実機に適応することの出来るツールです。
最近ですと、スーパーマリオワールド上で自由に任意コードを挿入できることが判明したことから、それによってスーパーマリオワールド内でFCのマリオブラザーズのプログラムコードを全て書き上げてしまうという実演がされて話題になりました。


26:00頃から該当箇所

今年のTASBotはロックマン、ソニックアドバンス、斑鳩の3つのようです。any%と書かれていてgame end glitchとは書かれていないのでおそらく普通のものでしょう。
この中で斑鳩だけSTGで異色のように思えますが、斑鳩は早く敵を倒せば倒すほどスコアが上がるゲームなので、今回の内容だと「Maximum score」とありますが理にかなっている内容のようです。

追記

2016/01/03
次のイベントへとリンクが切り替わっているため、該当リンクを削除しました。

カテゴリー: SDA, 配信

ESA2015がまもなく始まります

ESA2015

当サイトで去年もお知らせしたヨーロッパ圏内在住のプレイヤーが集まって行うTA配信である「European Speedster Assembly(通称ESA)」ですが、今年もESA2015として行われます。

去年と同じく、ヨーロッパと言っても広いからか2つの配信枠に分かれ、それぞれ「Purple stream」と「Yellow stream」に分かれ、配信を始める開始時刻の時間差はありますが同時に配信を行うようです。

スケジュール&ゲームタイトル

日本時間だと、明日の2015/06/28の21時から始まり、開始から1週間後の2015/07/05の日付が変わる頃に終わる予定のようです。
詳しいスケジュールとゲームタイトルは、英語ですがこちらとなっています。

プレイヤーの名前の横に国旗があって国籍が分かりますが、本当に多くの国の方が集まってきていますね。

公式サイト

公式サイトはこちらとなります。
ストリーミング配信が行われているときはトップページから2つの配信を同時に見られるみたいです。

カテゴリー: 配信

エンディング呼び出しRTAについてまとめました

最近、バグを利用して何もないようなところから唐突にエンディングに移動するRTAが流行り出しているため、ここでまとめておきます。
これはエンディング呼び出しと呼ばれるテクニックで、他にも「任意コード実行」などとも呼ばれることがあります。

エンディングの呼び出し方

エンディングの呼び出し方は、大まかに分けると3通りの方法があります。
どの方法も開発者が想定していないであろうバグを利用するということは変わりません。

バグアイテム利用

開発中のデバック用、または没アイテム等がゲーム内に残っていることがあります。
これらのアイテムは通常のプレイ方法なら出現させることすら出来ませんが、バグを利用し出現させ、それを利用してエンディングに飛ぶことが出来る場合があります。

SFC版DQ2のRTAが代表的なバグアイテム利用によるエンディング呼び出しのRTAでしょうか。
これは多くのテクニックを混ぜあわせた作品ですが、一番の肝はマドハンドにアイテムを格納しているメモリを攻撃させることでアイテムを変化させてバグアイテムにし、それを利用してエンディングを呼び出すことに成功している箇所です。

【ニコニコ動画】SFC版DQ2RTA(0:35:51)

壁抜け

主にアクションゲームですが、バグで壁抜け(マップ移動)することにより、エンディングのマップまで飛ぶ、もしくはエンディングに行くためのラストマップまで飛ぶといったことを行うことが出来ます。

ゼルダの伝説シリーズで行うものが有名ですが、私はスーパーメトロイドの壁抜けが個人的に好きです。
例に挙げるのは、2014年のSGDQで実際に行われたRTAです。

動画は16分50秒辺りから壁抜けの模様を映しています。
特殊な方法で壁に埋まりながらX-RAYを使うことで4ピクセルずつ上に上がってしまうバグを利用して壁抜けし、そこから色々行ってエンディング直前のマップまで進んでいます。

任意コード実行

任意コード実行とは、例えばエンディングに移行するために必要な要素がゲーム内部のメモリ番地で5000番の数値が「0005」であることだった場合、それをエンディングに移行する場面とは異なる場面で再現してエンディングに飛ぶテクニックのことです。

【ニコニコ動画】【RTA】ロックマンin3:53【2014-06-21】

文章だけでは何を言っているのか分からないと思うので、上記の動画と、合わせて「ロックマンRTAにおける 任意コード実行テクニックについて」という記録達成者のブログを読んでいただけたらと思います。

マリオワールドのRTAについて

1ヶ月ほど前ですが、最近マリオワールドRTAでも任意コード実行によるエンディング呼び出しが行われて成功したと話題になりました。

このマリオワールドRTAですが、先駆者が現れたことで人力でも出来るんだと同じRTAを行う人が激増し、違うルートも開拓されたりしてこの記事を書いている現在では世界記録は1分41秒台というところまで切り詰められています。

これでもまだ改善余地はあるので、新しいルートが開拓される等がなくても1分30秒台程度までは煮詰まるものと予想されます。

まとめ

ここまで読んでいただいて分かる通り、RTAでエンディング呼び出しを行うにはかなりの知識量が要求される上、かなりの操作精度を要求されます。
解析されてエンディングを呼び出す方法が明確に分かっているゲームならまだ幾分難易度は低いのですが、何も分かっていないゲームではゲームの解析知識も要求されるため、通常より敷居の高いジャンルのRTAと言えるでしょう。

現状では、通常のRTAとこのようなエンディング呼び出しのRTAでは、バグ無しとバグ有りといったように記録も分けられているため、その点は安心して良いでしょう。

エンディング呼び出しは、元々はTASで人間には出来ないような高速操作でゲームをプレイしてようやく行うことの出来るものでした。
それが今では人力でも可能になってきていることに、RTAの進化を感じます。

カテゴリー: RTA記録