キャプチャ機器
RTAを行う際に、普通にテレビで映しながらRTAを行ってもいいのですが、現在ではPCのキャプチャ機器を介してPC上にも画面を映してプレイするのが主流です。
ただ、キャプチャボードにもいろいろな種類があり、PCへの接続先が違うもの(USBとPCI)、キャプチャをしてプレビューをする際の処理が違うもの(ハードウェアエンコードとソフトウェアエンコード)と言ったように、様々なものがあります。
ここでは、RTA上で扱うキャプチャ機器について解説していきます。
端子の違い
キャプチャ機器は種類によって繋がる端子が違います。
黄・白・赤の三色のコンポジット端子を始め、S端子やD端子やHDMI端子など、使用するゲーム機によって使用する端子も様々です。
様々な機種を映すことができ、かつ綺麗に映すならS端子とHDMI端子が繋がるキャプチャ機器をそれぞれ持っておけばいいですが、端子ごとに解説しておきます。
コンポジット端子
黄・白・赤の三色端子がコンポジット端子となります。”GV-USB2”などのキャプチャ機器でPCに繋げることができます。
コンポジット端子は昔から使われている端子ですが、PC上に映す上では最低画質の端子と言って差し支えありません。画像が滲み、虹色のノイズが出ることも少なくありません。
ニューファミコンなどはコンポジット端子でしか繋ぐことができないので仕方がないのですが、スーパーファミコン以降のゲーム機では可能な限りS端子以上の画質でキャプチャしたほうがいいです。
S端子
S端子は白と赤の音声用端子はコンポジット端子と同じですが、映像を映す黄色端子がS端子に差し替わったものです。
コンポジット端子より画質の面で優れており、”GV-USB2”などのキャプチャ機器で対応している端子のためコンポジット端子とS端子が使えるゲーム機ならS端子を使いましょう。
RGB端子
RGB端子は主にレトロゲーム機に使われる端子で、S端子より遥かにいい画質で出力することができます。
使用できるキャプチャ機器が限られすぎており、かつ分配器も限られすぎているため一般的にはHDMI変換したものを用いるのが普通です。
レトロゲーム機を一番いい画質で出力するには基本的にこのRGB端子が必須となります。
D端子
D端子は日本独自のガラパゴスな端子なので使用できるキャプチャ機器も限られていますが、前述したコンポジット端子やS端子より遥かにきれいな画質で出力することができます。
音声端子が分かれていないのも特徴であり、1つの端子で画像と音声が出力されます。
D端子は使用できるキャプチャ機器が少ないことから、現在ではD端子を使うとしてもHDMI端子に変換して使用することが多いです。
コンポーネント端子
コンポーネント端子は日本以外で普及した端子で、D端子と違って端子が3つに分かれています。
完全にD端子と同じ画質で出力されますが、やはり使用できるキャプチャ機器が限られているのが難点です。
HDMI端子
比較的新しいゲーム機はHDMI端子一択でしょう。
PS3世代以降のゲーム機の標準となっており、非常に綺麗な画質で出力することができます。
まとめ
ゲーム機に繋がる端子は非常に多いですが、コンポジット端子、S端子、HDMI端子の3つを抑えておけばほぼ全てのゲーム機の映像を出力することができます。
他の端子はさらに綺麗に映像を出力したいときに用いるくらいです。RTAするゲーム機にもよりますが、まずはこの3つの端子を抑えましょう。
エンコーダーの違い
キャプチャ機器には”ハードウェアエンコーダ”と”ソフトウェアエンコーダ”があります。
配信でRTAを行うならソフトウェアエンコーダ一択なのですが、合わせて解説します。
ハードウェアエンコーダ
ハードウェアエンコーダは、ゲーム映像を映すための処理をハードウェア側(PC側)で行うというものです。
これだけではどのようなものか分かりにくいと思うので簡単に説明すると、画質やPC負荷を抑える反面でキャプチャの遅延が多い形式のキャプチャ機器がハードウェアエンコーダになります。
ソフトウェアエンコーダのキャプチャ機器だと遅くとも0.1秒以内にPC上の画面に映像が反映されますが、ハードウェアエンコーダだと1秒以上かかるものもあります。
遅延軽減機能を搭載しているハードウェアエンコーダのキャプチャ機器もありますが、特にリアルタイムで配信を行うときにハードウェアエンコーダのキャプチャ機器を使うとマイクの音声との音ズレが発生しているように見えてしまうので、遅延がどれくらいあるのかというのは調べておいてください。
ソフトウェアエンコーダ
ハードウェアエンコーダは、ゲーム映像を映すための処理をソフトウェア側(キャプチャ機器側)で行うというものです。
ソフトウェアエンコーダはハードウェアエンコーダと比べると映像をPC上に映すためにPCスペックを要求されます。買う際には仕様をよく読んでどれくらいのPCスペックを要求されるのかを確認してください。
キャプチャ機器のエンコーダ形式は分かりづらい項目ではありますが、よく分からないときはとりあえずソフトウェアエンコーダのものを選択してください。
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