RTAとは
ゲームを実時間で早くクリアするプレイスタイル、というのがRTAという言葉の意味です。
RTAとは、「Real Time Attack」の頭文字を取って略されたものです。リアルタイムアタックと読むべきものですが、略称も浸透してきた関係で”アールティエー”とそのまま呼んでも通じるようになっています。
ゲームのタイムアタックが本来ゲーム内で測られているプレイ時間を競うものであったのに対し、RTAはゲームをプレイし始めてからの実時間(リアルタイム)を競います。
タイムアタックについて
RTAが生まれる前までは、ゲームの早解きをする場合は”タイムアタック”という名称だけで呼ばれていました。
1990年代から2000年代前半にかけてはこのタイムアタックがとても流行した時期であり、多くのゲームでタイムアタックが行われてきました。
このタイムアタックはあくまでゲーム内時間を測るというもので、ゲーム内時間をカウントしてくれないゲームについては適用できないものでした。
当時も今もドラクエシリーズはタイムアタックをする上で人気のゲームですが、ドラクエ1~6まではそもそもゲーム内時間がゲーム中に表示されない仕様でした。
ゲーム内時間が分からないならしょうがないということで、当時はドラクエ1~6についてはタイムアタックをすることすらできなかったのです。
タイムアタックがゲーム内時間が分かるゲームしか出来ない中、ストップウォッチを手に持ち、ゲームの起動と同時にスタートさせてゲームクリアまで行ったらストップさせるというゲームの早解きが2000年代前半頃から流行り始めます。
RTAが生まれた経緯
RTAというプレイスタイルが実際に生まれた経緯について簡単に説明しておくと、当時はタイムアタックをするなら基本的にRPGだったのですが、RPGのタイムアタックについては圧倒的に後から始める人が有利で、例えばAさんがある地点まで2時間で行ったとして、後からBさんが同じ地点まで、かつ同じ戦略で1時間59分で行ったとします。こうすると後からプレイを始めたはずのBさんはもうAさんの戦略をなぞるだけでAさんより1分早いタイムが出るので、後からプレイしたのに関わらずBさんの勝利が確定してしまいます。
そういったところから詳細レポートを公開しない人まで現れ始めてタイムアタックというプレイスタイルそのものが行き詰まる中、新しいプレイスタイルを模索した際に生まれたのが実時間をそのまま測るというRTAです。
RTAを最初に始めたのは”極限攻略研究会”という同人サークル(コミケで同人誌こそ出していたもののゲーム攻略サークルという言い回しのほうが正しいかも)のサークルメンバーです。
RTAというプレイスタイルを世に広めたのは同サークルメンバーの”おてう氏”であることは間違いないと思いますが、実際に誰が最初に始めたのかということについては昔の話すぎてサークルメンバーの中でも意見が分かれているようです。
参考URL
2013年7月22日 RTAは何故2000年頃に生まれたのか
RTAが広まった経緯
タイムアタックという枠では早解きできないゲームが多かった中、実時間をそのまま測るRTAは全てのゲームで適用できるというのが大きかったでしょう。その後RTAというゲームのプレイスタイルは爆発的な広がりを見せ、海外にまで広がって多くのゲームでRTAがされています。
RTAの魅力
従来のタイムアタックではゲーム内タイムが早ければ良いことから、例えばRPGだとドロップ率1%のアイテムを取得し、かつ勝率1%のボスに挑むといった戦略も可能でした。
それに対しRTAでは実時間を測るため、1%程度の突破率しかないものを戦略に組み込んでしまうと余程運が良くない限りは何度も1%が出るまでリセットを続けることになりその分遅くなってしまいます。
その辺りを考慮して運や勝率や成功率などと照らし合わせ、従来のタイムアタックとは違う戦略を考えて実行するというのがRTAの魅力です。
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