Any%とは
Any%の意味
”Any%”とは、ゲームの達成率は気にせずとにかく最速でゲームをクリアするという意味です。
ゲームによってはアイテム取得やクリアステージの数に応じてゲームの達成率がパーセンテージで示されるものがあります。
代表例としては”メトロイドシリーズ”や”スーパードンキーコングシリーズ”などでしょうか。
このようなゲームに対し、全ての要素をコンプリートするものは”100%”RTAと呼ばれたりするのですが、パーセンテージは何でもいいからできるだけ早くクリアするというものは”Any%”と呼ばれます。
これはAnyが日本語で”何でも”という意味を含んでいるからです。
ちなみに多くのゲームはプレイ中にゲームの達成率が表示されないのですが、そのようなゲームに対してもとりあえず何でもいいから早くクリアするものはAny%と呼ばれます。
Any%にならないプレイについて
何でもいいから早くクリアするというのがAny%の大まかな意味なのですが、何でもいいというものが意外と曖昧となっており、Any%という意味自体がゲームによって定義が様々です。
ゲームによっては特殊な操作で何もないところからエンディング画面を呼び出せるようなゲームもありますが、そのようなゲームの場合はAny%のカテゴリでもエンディング呼び出し(Credit Warp)は禁止と明言されている場合もあります。
もちろんエンディングを最速で呼ぶものや相当に時短効果のある強力なバグの使用を認めているものをAny%としているゲームもあるのですが、個々のゲームのRTAのルールを決めるのはあくまでそのゲームのプレイヤーなので、結局のところはプレイヤー同士の話し合いで決まるということです。
Any%の起源
ゲームをとにかく早くクリアするカテゴリをAny%と呼ぶようになった経緯を調べてみましたが、英語サイトをくまなく探してみても完全な回答は得られませんでした。
ただ、Any%という呼ばれ方が広まったのは”メトロイドシリーズ”が関係しているようです。
※画像はYouTube(https://www.youtube.com/watch?v=T_oDcRKzoHI)より
英語圏でゲームを早くクリアするという遊び方がまだ定着していなかった2000年代前半頃、メトロイドプライムを早くクリアするための情報を共有する『Metroid Prime Discoveries』というWebサイトが立ち上がります。
メトロイドプライムはクリア後にゲームの達成率がパーセンテージで表示されるゲームとなっており、最も達成率の低いものをlow%、達成率をMAXにしたものを100%と呼んでおり、RTAがいろいろなゲームへと発展していく中でその呼び方がそのまま定着しました。
Any%は他の達成率と区別するために付けられたものと推測できますが、low%や100%という名称は少なくとも2003年頃から使われ始めていたのに対し、Any%という言葉がその頃に使われている痕跡は発見できませんでした。
メトロイドシリーズ以外にも様々なゲームでRTAが行われるようになり、その過程でいつの間にかAny%という呼び方が定着したのではないかと私は考えています。